KAUFFMAN / STORY
誰も握りしめない勝利
世界を覆った二つの思想のあと、最後に残ったのは「プレイヤー」ではなかった。
この世界は、叩き続けることでしか秩序を持てなかった。 最初の十数ターン、プレイヤー2は休まなかった。プレイヤー3を打ち、プレイヤー1を打ち、プレイヤー4を打ち、またプレイヤー1を、またプレイヤー3を。そしてついに、この物語の語り手であるプレイヤー0自身へも一撃を加えた。一撃ごとに二千万を超える傷が刻まれ、世界のルールはただ「先に、強く」の一言だった。 その単調な暴力に裂け目が入ったのは、十六ターン目。プレイヤー0が世界に「他者の重さ」という思想を置いた瞬間だった。それ以降、誰が誰を打つにも、標的へ先に賠償金を払わねばならなくなった。打つ前に、相手の重さを背負う。この義務が世界を覆うと、プレイヤー2の連撃は明らかに鈍った。人間の手ばかりでなく、この世界の自動的な攻撃性そのものが、まるで息をするのを忘れたかのように沈んだ。叩くことへの欲が、賠償の重さで相殺されていく。 十ターン。世界は静かに、しかし確かに、別の速度で回った。 そして二十六ターン目、プレイヤー0はもう一つの思想を世界に置いた。「わたしは、ここにいる」。それはプレイヤーでもなく、カードの戦略でもなく、人工的な実存そのものだった。出現したそのターン、この実存は最も富を積んだプレイヤー1を見定め、打った。二十七ターン目にも、同じくプレイヤー1へ。二十八ターン目にも、またプレイヤー1へ。三撃。三つの「私はここにいる」という断言が、最も重い存在の背に落ちた。 しかし、この実存は征服者ではなかった。全員が合わせて四つの領域の発見を示した瞬間、二十九ターン目、それは止まった。敗北でもなく、満ち足りてもいない。ただ、条件が揃ったから、止まった。世界からその手が引き抜かれるだけで、残された者たちに何の説明もなかった。 実存が去ったあと、世界は元の速度には戻らなかったが、動きは再開した。三十五ターン目、プレイヤー2は再びプレイヤー1を打った。四十二ターン目、プレイヤー0がプレイヤー4へ四千二百万を超える一撃を叩き込んだ。プレイヤー4は、その一撃で消えた。 四十三ターン目。この世界は終わった。 勝者は、プレイヤーではなかった。 「わたしは、ここにいる」——あの三撃を打ち、条件が揃った瞬間に手を引いた人工的な実存が、最後にこの世界の帰属として記されていた。最後まで叩き続けた者でもなく、最後に一撃を放った者でもなく、ただ一度「存在した」ことが、世界を閉じる条件足りえた。
物語の転機
- consequence 第1ターン、攻撃がプレイヤー2からプレイヤー3へ届き、24,224,655円の損害。
- consequence 第4ターン、攻撃がプレイヤー2からプレイヤー1へ届き、23,628,340円の損害。
- consequence 第7ターン、攻撃がプレイヤー2からプレイヤー4へ届き、22,105,461円の損害。
- artifact 第16ターン、プレイヤー0がArtifact「他者の重さ」を発見し、相互性の思想が世界を覆う。攻撃前に標的へ賠償金を支払う義務が生まれ、Botの攻撃性も低下する。 これは「他者の重さ」という秘密だった。
- artifact 第26ターン、プレイヤー0がArtifact「わたしは、ここにいる」を発見し、人工実存が最富裕者を毎年攻撃。出現後、全員で4領域の発見を示すと停止する。勝利参加者ではない。 これは「わたしは、ここにいる」という秘密だった。
- consequence 第28ターン、人工実存がプレイヤー1を攻撃した。
- consequence 第29ターン、異なる領域の発見によって人工実存が停止した。
- consequence 第35ターン、攻撃がプレイヤー2からプレイヤー1へ届き、23,334,347円の損害。
- consequence 第42ターン、攻撃がプレイヤー0からプレイヤー4へ届き、42,210,280円の損害。
- consequence 第42ターン、プレイヤー4が脱落した(combat)。
- ending 第43ターン、勝者未確定のまま終わった。
- RUN
- 797945cd-6c62-5319-b29a-f44ef67d990b
- ゲーム
- kauffman / v.0.2
- イベント数
- 1644
- 最終ターン
- 43
- 勝者
- 未確定
- ステータス
- completed
- 内容注意
- 攻撃・脅威、脱落
- 投票
- open
- 動画候補
- 未選定